MENU

【40・50・60代男性へ】疲れ・やる気低下・性欲減退の正体は「テストステロン低下」かもしれない

【40・50・60代男性へ】疲れ・やる気低下・性欲減退の正体は「テストステロン低下」かもしれない
こんな悩みを抱えていませんか?
  • 以前より疲れやすくなった。休んでも疲れが取れない
  • 仕事へのやる気が出ない。何をするにも億劫になった
  • 性欲がめっきり減った。朝立ちがなくなってきた

これらを「年齢のせい」「仕事が忙しいから」と片付けていませんか。

実は、こうした不調の多くはテストステロン(男性ホルモン)の低下が引き金になっています。
男性ホルモンは性機能だけに関わるのではなく、気力・体力・集中力・睡眠の質・代謝など、男性の心身全体を支えているホルモンです。

この記事では、テストステロン低下のサインを10項目のチェックリストで確認し、原因と自分でできる対策を整理します。

「なんとなくずっと不調だが理由がわからなかった」という方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

目次

テストステロンとは何か【男性の活力の源】

テストステロンは男性ホルモンの主成分で、体内の95%は精巣で作られます。
筋肉や骨を強くし、性機能を維持するホルモンとして知られていますが、実際には体と心のほぼすべての領域に関わっています

テストステロンの働き
  • 性機能:性欲・勃起力・精子の生成を維持する
  • 筋肉・体型:筋肉量を保ち、内臓脂肪の蓄積を抑える
  • 気力・精神:意欲・チャレンジ精神・競争心を支える(「社会性ホルモン」とも呼ばれる)
  • 認知機能:集中力・記憶力・判断力に影響する
  • 血管・代謝:動脈硬化を予防し、血管の健康を保つ
  • 睡眠:深い睡眠中に分泌が促進される(テストステロンと睡眠は相互依存関係にある)

テストステロンの分泌量は20〜30代にピークを迎え、その後は緩やかに低下していきます。
40代以降で低下が顕著になるケースが多く、テストステロンの急激な低下が引き金となってさまざまな不調が重なって現れる状態をLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)、一般的には「男性更年期障害」と呼びます。

📊 厚生労働省の調査(2022年)より
AMSスコア(男性更年期障害の国際指標)で「軽症以上」に該当した男性の割合は、40〜49歳で約18%、50〜59歳で約21%。つまり40〜50代男性の約5人に1人が、医療機関への受診を検討すべきレベルの症状を持っている可能性があります。

👉 「自分は大丈夫」と思っていても、症状がゆっくり進むために気づきにくいのが男性更年期の特徴です。

次のセクションで具体的な症状を確認しましょう。

テストステロンが落ちると体と心に何が起きるか

「性欲が減った」だけが男性更年期ではありません。
テストステロンは体の多くの機能に関わっているため、低下すると性機能・身体・精神の3つのカテゴリに分けて症状が現れます
複数のカテゴリにまたがって症状が出ているほど、テストステロン低下の可能性が高くなります。

性機能の変化
  • 性欲の減退・性的な興奮を感じにくくなった
  • 朝立ち(早朝勃起)が減った・なくなった
  • 勃起力の低下・中折れするようになった
身体の変化
  • 疲れやすくなった・休んでも疲れが取れない
  • 筋力・体力が落ちた(同じ運動がきつくなった)
  • お腹まわりに脂肪がつきやすくなった(中年太り)
  • ほてり・のぼせ・寝汗が増えた
  • 頻尿・残尿感が気になるようになった
  • 関節や筋肉の痛み・こわばりが増えた
精神・認知の変化
  • やる気・意欲が出ない(仕事・趣味への熱量が落ちた)
  • 気分が落ち込む・何事も億劫に感じる
  • イライラしやすくなった・怒りっぽくなった
  • 集中力・記憶力が落ちた気がする
  • 不眠・寝つきが悪い・眠りが浅い

💡 気をつけてほしいこと:精神症状がうつ病と間違われやすい
「気分が落ち込む」「やる気が出ない」という症状は、うつ病の症状とよく似ています。
心療内科で治療を続けても改善しない場合、テストステロン低下が背景にある可能性があります。
実際に、うつ病として治療していたが男性更年期障害だったというケースは珍しくありません。

👉 「自分はいくつ当てはまるだろう?」次のチェックリストで確認してみましょう。

【チェックリスト】あなたは何項目当てはまりますか?

以下は、国際的な診断指標「AMSスコア」をもとに、一般の方が自己確認しやすく整理した10項目のチェックリストです。当てはまるものにチェックを入れてください。

テストステロン低下 セルフチェック(10項目)

※ 最近1か月の状態で判断してください。当てはまるものにチェックを入れてください。

0 項目 / 10項目
【0〜2項目】現時点では大きな問題はない可能性が高いです。ただし年齢とともにテストステロンは低下するため、生活習慣の維持を心がけましょう。
【3〜5項目】テストステロン低下のサインが見え始めています。放置すると症状が進む可能性があります。生活習慣の見直しとサプリメントによる補完を検討してみましょう。
【6項目以上】テストステロン低下が相当程度進んでいる可能性があります。サプリや生活改善と並行して、泌尿器科またはメンズヘルス外来への相談もご検討ください。

※ このチェックリストは自己確認を目的としたものであり、医学的診断の代替ではありません。症状が気になる場合は医療機関を受診してください。

👉 いくつか当てはまった方は、次のセクションで「なぜ低下するのか」の原因を確認してみましょう。意外と自分の生活習慣が関係していることに気づくはずです。

テストステロンが低下する本当の原因

「歳だから仕方ない」は半分正解で、半分は誤解です。
加齢は避けられませんが、テストステロンの低下速度は生活習慣によって大きく変わります
実際、同じ50代でも、テストステロン値が高く活力のある男性と、60代並みに低い男性がいます。

加齢(避けられない要因)

テストステロンは20〜30代にピークを迎え、その後は年間1〜2%ずつ緩やかに低下します。

これは自然な変化ですが、低下の「速さ」は個人差が大きく、生活習慣の影響を強く受けます。

ストレス・コルチゾール(最大の外的要因)

強いストレスを受け続けると、体内でコルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が増えます。

コルチゾールにはテストステロンの合成を抑制する働きがあるため、長期的なストレス状態が続くと年齢に関係なくテストステロンが急減します。

「働き盛りの40代で突然やる気を失った」というケースの多くが、これが原因です。

睡眠不足・睡眠の質低下

テストステロンは深い睡眠(ノンレム睡眠)の間に最も多く分泌されます。

6時間未満の睡眠が続いたり、眠りが浅い状態が続くと、テストステロンの分泌量が10〜15%低下するとも報告されています。

睡眠とテストステロンは互いに影響し合う関係にあります。

運動不足・筋肉量の低下

筋肉はテストステロンを産生する場所でもあります。

運動不足で筋肉量が落ちると、テストステロンの産生量も低下します。

逆に、大きな筋肉を使う運動(スクワット・デッドリフト等)はテストステロンの分泌を高めることが研究で示されています。

肥満・内臓脂肪の蓄積

内臓脂肪に多く含まれる「アロマターゼ」という酵素は、テストステロンを女性ホルモン(エストロゲン)に変換してしまいます。

お腹まわりの脂肪が増えるほど、この変換が進んでテストステロンが減るという悪循環が起きます。

過度な飲酒・喫煙

アルコールは精巣でのテストステロン合成を直接妨げます。喫煙は血流を悪化させ、ホルモン分泌に必要な栄養素の吸収も阻害します。

📊 希望のある事実
「社会に居場所がある」「目標に向かってチャレンジし続けている」男性は、年齢を重ねてもテストステロン値が高く保たれやすいという研究があります。
テストステロンは一方的に下がるだけでなく、生活や行動によって維持・改善できます。

👉 原因がわかれば対策ができます。自分でできることから始めましょう。

自分でできる対策①:生活習慣の見直し

サプリや医療の前に、まず土台となる生活習慣を整えることが重要です。
これだけでテストステロン値が改善するケースも少なくありません。

① 筋トレを週2〜3回習慣にする

大腿四頭筋・ハムストリングスなど体の大きな筋肉を使う種目が特に効果的です。

スクワット・デッドリフト・レッグプレスなどを週2〜3回、無理なく続けることでテストステロンの分泌が促されます。

激しすぎる運動は逆効果になることもあるため、「翌日に軽い筋肉痛が残る程度」が目安です。

② 睡眠の「質」を上げる

テストステロンは深夜1〜3時の深い眠りの間に最も多く分泌されます。

就寝2時間前はスマートフォン・PCを避け、同じ時間に寝起きする習慣を作りましょう。

アルコールは寝つきをよくする気がしても睡眠の質を大幅に下げるため、就寝前の飲酒は控えることをおすすめします。

③ テストステロンを作る栄養素を意識する

特に重要なのは亜鉛・ビタミンD・タンパク質の3つです。

亜鉛はテストステロン合成に直接関わるミネラルで、牡蠣・牛肉・ナッツ類に豊富です。

ビタミンDはサバ・イワシ・鮭などの青魚に多く、食事だけで不足しがちなため補充が有効なケースもあります。

過度な食事制限はテストステロンを下げるため注意が必要です。

④ ストレスを「ため込まない」仕組みを作る

ストレスそのものをゼロにすることは難しいですが、コルチゾールの慢性的な上昇を防ぐことが目標です。

有酸素運動・入浴・呼吸法・趣味の時間など、「オフに切り替えられる時間」を意識的に作ることが効果的です。

「チャレンジできる環境・認められる場所にいること」もテストステロンの維持につながります。

自分でできる対策②:サプリメントで補う

生活習慣の改善と並行して、不足しがちな栄養素をサプリで補うことも有効な選択肢です。
テストステロンに関わる成分のうち、研究でエビデンスが一定程度確認されているものを整理します。

亜鉛【テストステロン合成の直接材料】

亜鉛はテストステロンの生合成に不可欠なミネラルです。

亜鉛が不足するとテストステロンの産生が落ちることが複数の研究で確認されており、性欲低下・疲労感・免疫力低下に効果が期待されます。

食事だけで十分に摂れていない男性が多く、サプリで補うメリットが大きい成分です。

マカ【性欲・精力へのアプローチ】

アンデス高地原産の植物「マカ」は、精力剤の代表的な成分として知られていますが、その作用メカニズムはテストステロンを直接増やすのではなく、性欲の改善・精液量・精子運動性の向上に働くと考えられています。

健康な男性を対象とした臨床試験では、1日1.5〜3g・12週間の継続摂取で性欲の改善が確認されています。

トンカットアリ(ロングジャック)【テストステロンを引き出す】

マレーシア原産のハーブで、テストステロンの分泌を高める作用が期待されています。

特にストレスや過労でテストステロンが低下している男性への効果が研究で示されており、コルチゾール(ストレスホルモン)を下げながらテストステロンを引き上げる働きがあるとされています。

ビタミンD【テストステロンと強い相関】

ビタミンD値とテストステロン値には正の相関があることが複数の研究で報告されています。

特に冬場や屋内仕事が多い男性はビタミンDが不足しやすく、補充によってテストステロン値の改善が期待できます。

スクロールできます
成分主な作用特に向いている方
亜鉛テストステロン合成の材料性欲低下・疲労感が気になる方
マカ性欲・精力へのアプローチ性欲減退・精力低下が気になる方
トンカットアリテストステロン分泌を促進ストレスが多く疲弊している方
ビタミンDテストステロン値の維持屋内仕事が多い・日照不足な方

「サプリで足りない」と感じたらクリニックへ

チェックリストで6項目以上当てはまる方、または3〜5項目でもサプリや生活改善で1〜2か月改善が見られない場合は、医療機関でのテストステロン測定を検討してみてください。

血液検査で「遊離テストステロン値」を測ることで、自分のテストステロンが医学的に低いかどうかを客観的に確認できます。

基準値(8.5pg/ml以下が治療適応の目安)を下回っており、かつ生活に支障が出る症状がある場合は、テストステロン補充療法(注射・塗り薬)という選択肢があります。

💡 何科に行けばいいか
「泌尿器科」または「メンズヘルス外来」「男性更年期外来」を標榜しているクリニックが適切です。
最近はオンラインで相談できるクリニックも増えており、忙しい40〜50代でも受診のハードルが下がっています。勃起不全(ED)の症状も伴う場合は、EDの治療薬の相談も同時にできます。

⚠️ こんな症状がある場合は早めに受診を
朝立ちが長期間まったくない・強い抑うつが続く・急激な体重増加や体型変化がある・性欲がまったく湧かない状態が続く。
これらは、テストステロン低下が進行しているサインの可能性があります。
サプリや生活改善よりも医療介入が先になるケースです。

よくある質問

男性更年期は自然に治りますか?

女性の更年期は閉経後5年ほどで落ち着きますが、男性の更年期(LOH症候群)には終わりがありません。

一度急減したテストステロンは時間が経っても自然には戻らず、放置すると生活習慣病・うつ・心血管疾患のリスクも高まります。

生活習慣の改善や補充療法で症状を和らげることは十分可能なので、「仕方ない」と諦めずに対策をとることが大切です。

30代でも男性更年期になることはありますか?

はい。
テストステロンの低下は20代後半から始まりますが、強いストレス・睡眠不足・過労などが重なると30代でも急激に低下することがあります。

年齢関係なく、チェックリストで複数項目が当てはまる場合は確認する価値があります。

テストステロン補充療法の副作用はありますか?

テストステロン補充療法は医師の管理下で行われる治療です。

過剰投与になると多血症(血液が濃くなる)・ニキビ・前立腺への影響などが起こる可能性があるため、定期的な血液検査でモニタリングしながら進めることが重要です。

前立腺がんの既往がある方には原則として適応されません。

詳細は担当医と相談してください。

妻やパートナーに相談すべきですか?

実は、本人より先にパートナーが変化に気づくケースが多いです。

「最近笑わない・眠れていない・疲れが取れない」この3つはパートナーから見えやすいサインです。

男性更年期は恥ずかしいことではなく、適切に対処できる状態です。

相談することで適切な受診や生活改善のサポートが得やすくなります。

筋トレだけでテストステロンは回復しますか?

筋トレはテストステロンを増やす効果が研究で確認されていますが、「筋トレだけで十分」かどうかは低下の程度によります。

軽度の低下なら生活習慣の改善だけで改善するケースもありますが、医学的に低い値まで下がっている場合はサプリや医療的介入を組み合わせることが効果的です。

まとめ

今回話したことを整理します。

おさらい
  • テストステロンは性機能だけでなく、気力・体力・睡眠・代謝すべてに関わるホルモン
  • 40〜50代男性の約5人に1人が、医療機関受診を検討すべきレベルの低下が疑われる
  • 低下の原因は加齢だけでなく、ストレス・睡眠不足・運動不足・肥満が大きく影響する
  • チェックリスト3〜5項目→生活習慣+サプリで対策を始めよう
  • 6項目以上、または改善がない場合は泌尿器科・メンズヘルス外来への相談を検討する
  • サプリは亜鉛・マカ・トンカットアリ・ビタミンDが特に根拠がある
  • 「歳だから仕方ない」ではなく、対策次第で改善できるのが男性更年期の特徴

まず1つだけ変えてみてください。睡眠を1時間増やすだけでも、テストステロンの分泌量は変わります。

「なんとなく不調」を放置するより、小さな一歩が積み重なって体の底上げにつながります。

参考文献
  • 日本泌尿器科学会/日本Men’s Health医学会「LOH症候群診療ガイドライン(2022年改訂版)」
  • 厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査 結果概要」(2022年)
  • Travison TG, et al. “A population-level decline in serum testosterone levels in American men.” J Clin Endocrinol Metab. 2007;92(1):196-202.
  • Leproult R, Van Cauter E. “Effect of 1 week of sleep restriction on testosterone levels in young healthy men.” JAMA. 2011;305(21):2173-2174.
  • Gonzales GF. “Ethnobiology and ethnopharmacology of Lepidium meyenii (Maca).” Evid Based Complement Alternat Med. 2012;2012:193496.
  • Prasad AS, et al. “Zinc status and serum testosterone levels of healthy adults.” Nutrition. 1996;12(5):344-348.
  • Pilz S, et al. “Effect of vitamin D supplementation on testosterone levels in men.” Horm Metab Res. 2011;43(3):223-225.
  • 日本老年医学会「フレイルに関する診療ガイドライン2018」(テストステロンと筋肉量の関係)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

男性機能研究科
25歳で勃起不全・中折れ・膣内射精障害→バイアグラ依存→セックスレスを経験。
15年間にわたり男性機能回復法とセックスレス解消法を研究。
医学論文と自身の経験をもとに、あそこの悩みと夫婦関係の悩みについて「結局どうすればいい?」がわかる情報を発信しています。

目次